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2010/3/10 水曜日

交通事故…

Filed under: 近況 — Reiko @ 23:21:12

夕方のことです。
子供の検診に病院に出かけていた娘から「うちの近くのバス通りで交通事故が起きた」…と電話がかかってきました。

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私がよく買い物に行くバス通りの大きなドラッグストアと、向かいのケーキ屋の前にバスが停まり、3歳ぐらいの子供がバスの後輪に巻き込まれ、母親と通行人たちが泣き叫んでいたというのです。

たまたまそのドラッグストアで買い物をしていた娘婿が、事故の直後を目撃し、自分の子供の姿に置き換えて、家に帰ってからもしばらく体の震えが止まらなかったそうです。

遅い時間までバス通りは封鎖され、現場検証をしていたようですが、その話を聞いて、子供の頃見た事故のことを思い出しました。

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実家の隣に5つ年下の小学1年生の女の子がいました。
6年生だった私は、集団登校する時に隣のよしみでよく面倒をみていたのですが、ある日の夕方、家の前でひとりでボール遊びをしている女の子を見ました。

家の前の道は横断歩道も歩道橋も無い、車の往来の激しい四車線道路で、道の真ん中には市電が走っています。

この道路を渡る時はずっと右側を見て、車が途絶えた時に市電の線路まで走り、今度はずっと左側を見て車が途絶えた隙に走らないと、一度に渡ることは不可能で、一度走ってきた市電を停めたこともあります。

「あぶないよ」…と声をかけようとした瞬間、ボールが女の子の手をすり抜けて道路に転がり、それを追いかけて飛び出した女の子の横から、車がすごいスピードで近づいてきました。

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「ドン!」
一度撥ねられた女の子は、車の下に巻き込まれて数メートル引きずられ、みるみる血で真っ赤になった体を左右に転がしながら「痛いよォ~! 痛いよォ~! 」と泣き叫んでいました。

一部始終を見ていた私は、体を動かすことも声を出すことも出来ず、そのうち女の子の家族や近所の人が出てきて、救急車が女の子を運び終わるまで、じっとその場に立ち尽くしていました。

翌朝女の子が亡くなったことを知り、自分が見たこと、感じたことをそのまま作文に書いて、それを学校や市の弁論大会で話すことになりましたが、話すたびにその時の情景が蘇り、子供を失った家族の悲しみや、思いがけず加害者になってしまった運転手の気持ちを考えると、今でも胸が痛みます。

バスに轢かれた子供が、今はどういう事態なのかわかりませんが「どうか無事でありますように…」と手を合わすばかりです。

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